第8回まつもとオペラ
委嘱オペラ『山と海猫』<再演>ご来場ありがとうございました。
詩・台本・演出:加藤直
作曲:信長貴富
指揮:城谷正博
【出演】☆=新キャスト
花月:杉山由紀
かえるで:天羽明惠
山田(やまくじら):須藤慎吾☆
地図屋 森田:升島唯博
地図屋 町田:澤武紀行
地図屋 川田:山下浩司
地図屋 坂田:大塚博章☆
男1:三戸大久☆
男2:岸浪愛学☆
女1:福間章子
女2:佐藤路子☆
合唱:まつもとオペラ合唱団
演奏:山と海猫オーケストラ
写真:山田殻
まつもとオペラ第7回公演『山と海猫』
佐川吉男音楽賞奨励賞を受賞いたしました!
令和4年1月まつもと芸術館主ホールにて上演されたまつもとオペラ第7回公演 信長貴富作曲『山と海猫』 (委嘱作品・世界初演)は第20回佐川吉男音楽賞奨励賞(事務局 公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団)を受賞いたしました。
詩・台詞・演出: 加藤 直
作曲: 信長貴富
指揮: 城谷正博
出演: 杉山由紀 天羽明惠 大西宇宙 升島唯博 澤武紀行
山下浩司 長谷川顕 栗原 剛 髙畠伸吾 福間章子 金子 響
まつもとオペラ合唱団
山と海猫オーケストラ
主催:公益社団法人日本芸能実演家団体協議会 まつもとオペラ実行委員会
共催:一般財団法人松本市芸術文化振興財団
後援:松本市 松本市教育委員会
《受賞理由》
地方オペラとして地道で刮目すべき活動を展開してきたまつもとオペラが、初めて委嘱初演の作品を採り上げた。 加藤直が書き下ろした台本に、合唱曲の作曲で声望の高い信長貴富が作曲した「山と海猫」は、全く相反する現実世界と 異世界の登場人物が織り成す抽象的で幻想的な世界の物語。観念的な歌詞や、トリッキーで或る種曖昧模糊とした筋立ての 晦渋さもあるが、演奏は眼を見張るもの。少女花月役の杉山由紀、石と話せる謎の女かえるで役の天羽明惠、地図製作会社社長の 山田役の大西宇宙らのソリストひとりひとりの熱演以上に、まつもとオペラ合唱団は、入神の演奏・演技で信長の音楽に挑む。 指揮の城谷正博と「山と海猫オーケストラ」も、作品への尋常ならざる次元での理解と共感を示した。「初演」という段階で この水準まで極められた演奏に出会える機会は滅多にない。「地方オペラ」の次元を超えた公演。晦渋さを更に咀嚼した再演を行ない、 まつもとオペラの財産となることを期待する。
まつもとオペラ合唱団について
豪華絢爛の舞踏会、ウィットに満ちた会話、恋の駆け引き ~2007年「こうもり」
虚構の世界に芽生えた真実の愛、そして悲しきフィナーレ ~2009年「椿姫」
幻想の中に織りなした白井マジック! ~2012年「魔笛」
黒テントの流れをくむ加藤直監修 ~2013年「カルメン」
白井ワールドアゲイン! ~2015年「フィガロの結婚」
團伊玖磨の代表作! ~2017年「ちゃんちき」
聳え立つ北アルプスを望み、松本城を中心に築かれた、古都・松本。 今や国際的な音楽イベントとなった、セイジ・オザワ 松本フェスティバル(サイトウ・キネン・フェスティバル松本)の開催地として1992年に定められ、音楽の都とも呼ばれるこの街で、人々の念願だったオペラが誕生した。
2007年「こうもり」、2009年「椿姫」上演では、演目ごとに「まつもとオペラ合唱団」として、合唱団員をオーディションで選考。どちらの舞台も好評を博すも、合唱団は1ステージ限りで解散した。
そして2012年。第3回まつもとオペラ「魔笛」では、演出に白井晃さんを迎え、いままでにない斬新な魔笛を作り出すことができた。各方面からの評価も素晴らしく高く佐川吉男音楽賞や、松本市文化芸術奨励賞を受賞した。
2013年、加藤直さんによる「カルメン」ではオペラ界のみならず、演劇界からも参加者を迎え、独自な世界観が生まれました。
2015年は再び白井晃さんを迎え「フィガロの結婚」の上演でした。斬新な演出で白井ワールドに引き込んでくれました。
オペラを観ることの幸せ。演じることの幸せ。身近にオペラがあることの幸せをみんなで共有したい―。
そのために一歩一歩確実に前に向かって歩いていく、そしていつもチャレンジを忘れない。 「まつもとオペラ合唱団」は、そんな合唱団であり続けたい。
第16回 佐川吉男音楽賞『音楽賞』受賞!
まつもとオペラ 團 伊玖磨 作曲 オペラ「ちゃんちき」(2017年12月16日、17日
まつもと芸術館 実験劇場)が、第16回佐川吉男音楽賞を受賞いたしました。
これからも”松本だからこそ”と言われるオペラを目指して歩んでまいります。
【授賞理由】全文
近年、地域に根差したオペラ活動が各地で成果を挙げている。
まつもとオペラ《ちゃんちき》は当年度で最も高水準の公演の1つで、
これからの地域オペラの可能性を大きく開くものだった。
《ちゃんちき》(台本:水木洋子)は全編名古屋弁で書かれ、厳しい自然のなかで生きる動物譯にことよせて、生存競争の駆け引きや子どもの自立の難しさなど現代社会の問題を笑いと涙で描いている。
音楽(團伊玖磨)は通常の管弦楽にチャンチキ(鉦)や三味線などの邦楽器が加えられ、民族色が濃い。
城谷正博指揮のもと歌手5人(須藤慎吾、天羽明惠、九嶋香奈枝、三戸大久、牧野真由美)がドラマを鮮明に表現し、その熱気を合唱団(まつもとオペラ合唱団)が味わい深く盛り上げる。
管弦楽(松本室内合奏団、正派邦楽会)も土の香りを豊かに漂わせた好演で、生活感覚にあふれて説得力ある日本オペラの好舞台となった。演出は加藤直。
まつもとオペラ合唱団、ガラコンサートが終わりました
まつもとオペラ合唱団 オペラ・ガラコンサート ~旅する歌・オペラへ~
日時: 2019年12月15日
場所: まつもと芸術館
1部【オペラハイライト】
椿姫より 乾杯の歌
ジプシーの合唱
闘牛士の合唱
愛の妙薬より ラララの二重唱
トゥラントゥラン
さまよえるオランダ人より 糸紡ぎ歌...
水夫の合唱
2部【信長貴富の世界】
女性詩人による3つの譚歌(バラード)
花こそは心のいこい
天空歌
春
3部【團伊玖磨 オペラ「ちゃんちき」より名場面集】
アンコール:ワーグナー 婚礼の合唱
シュトラウス オペラ こうもり より「乾杯」
構成・演出:加藤 直
指揮:吉野恵美子 中村雅夫
出演:まつもとオペラ合唱団
ゲスト歌手:
上原正敏(テノール)
九嶋香奈枝(ソプラノ)
田口太美(メゾソプラノ)
伊東達也(バリトン)
ピアノ:
有賀詩織
臼田由香里
小松幸恵
坂内美季
塚本敦子
中島衣子
渡辺かおる